はじめに
太陽光発電は稼働中の費用がどれくらいかかるのか不安ですよね?
私もそうでした。
太陽光発電の販売業者は税金については全く教えてくれません。
当たり前ですが、利回りを高く見せるために”利回り10%以上”などとメリットは説明しますが、購入者の負担部分である“償却資産税を含む税金”について話してはくれません。その不安を払拭すれば,購入してよいものか,やめるべきかの判断ができます。
そこで,実際に太陽光発電(50kw)を2基購入した私の経験をお伝えいたします。
太陽光発電の購入の意志決定に参考になると思います。
【記事の内容】
|税金について
太陽光発電を購入すると下記の税金がかかります。
①所得税
②住民税
③償却資産税
④固定資産税
⑤個人事業税
⑥消費税
産業用太陽光発電の低圧1基であれば①~③だけです。
①の所得税は、売電の利益(売電収入‐減価償却費‐その他経費)が20万円以上であればかかります。産業用太陽光発電であれば当然取られる税金です。
②の住民税は課税対象所得の10%です。所得が20万円であれば2万円となります。
③の償却資産税は、あとの項で事例を説明しますが、2000万円の太陽光発電であればざっくりと20万円です。毎年税金負担は少なくなります。
④の固定資産税は土地を賃貸の場合は負担がありません。土地のレンタル料金を毎年支払うことになります。
⑤の個人事業税は「個人事業者」で、年間の所得が290万円を超えた場合に発生します。課税所得が290万円とはかなりの規模のため、50kwほどの太陽光発電1基では関係ありません。
⑥の消費税は前々年の売上が1000万円の場合が対象ですので、こちらも関係ないと思います。
①所得税を除き、上記は全て“経費”扱いになりますので、売電収入から差し引く事が可能です。
給与の税金と考え方が違うところです。
また、「減価償却費」も“経費”として使えます。
「減価償却費」とは、簡単には1700万円の太陽光発電を購入した場合、17年間、毎年100万円を経費として計上できる仕組みです。1700万円の太陽光発電は170万円くらいの売電収入ですので、そこから少なくとも100万円を引ける事になります。
「減価償却費」について、ロバート・キヨサキ氏は”金持ち父さん 貧乏父さん”の中で、不動産を持つことは、実際には使っていない費用を経費として扱えキャッシュフロー(CF)を強化できると説明しています。その通りだと実感しています。
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|毎年必要な費用
・管理費用(保守点検,緊急駆けつけ,清掃など)
・保険(台風,風災,火災,盗難,売電保証,地震は通常別料金)
・上記①~④の税金も毎年かかります
“管理費用”は販売業者で違いますが、私の所有する2基は15万円と22万円です。
それぞれの会社でサービスが違うため、20万円前後で見積もっていれば良いと思います。“保険”は“管理費用”に含まれることが多いです。
私の2基の太陽光発電は“保険込の管理費用”の金額となっています。
地震保険については、通常は別途10万円くらいかかりますので、心配であれば加入すべきです。
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|償却資産税とは
「償却資産税」という言葉は、太陽光発電を購入するまで知りませんでした。
住宅では固定資産税と言われますが、太陽光発電では土地以外の”パネル”や”パワコン”などにかかる税金を「償却資産税」と言います。土地を購入した場合別途、「固定資産税」が発生します。
<事例:5,000万円で産業用太陽光発電を購入(土地は賃貸)>
太陽光発電の耐用年数は17年(減価率0.127)
1年目にかかる税金:
評価額=50,000,000円×(1−0.064)
=46,800,000円
税金=46,800,000円×2/3×1.4%
=436,800円
2年目にかかる税金:
評価額=46,800,000円×(1-0.127)
=40,856,400円
税金=40,856,400円×2/3×1.4%
=381,326円
3年目にかかる税金:
評価額=40,856,400円×(1-0.127)
=35,667,637円
税金=35,667,637円×2/3×1.4%
=332,898円
ざっくりとした「償却消費税」の初年度の費用イメージは、
5,000万円の物件で45万円
2,000万円の物件で20万円
です。価値の低下に伴い、「償却資産税」は年々安くなります。
上記の計算式を使って、私も実際の「償却資産税」17年分を見積もり、毎年の実質キャッシュフロー(CF)をシミュレーションしています。
具体的には、エクセルで事前に販売会社が作成した”発電量シミュレーション”、上記の”1年間に必要な税金”を使いCFを見積もり、対象の太陽光発電の購入決定に活用しています。物件ごとに購入費用や税金等が違いますので、自分で上記の費用をエクセルで入力作成される事をお勧めします。
太陽光発電のメリット・デメリットを知る方法はセミナーに参加する事です。
私も数回参加しているセミナーに力を入れている太陽光販売会社のセミナーを1つ紹介します。しつこい営業はありませんでした。
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|さいごに
・毎年支払う税金を事前に把握しておくこと
・「減価償却費」が経費扱いとなるため、所得は大幅に軽減される
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