はじめに
確定申告にて、「上場株式等に係る譲渡損失」手続きを行いました。
一昨年度の”投資信託”の損失分を取り返すためです。
前年度は会社の「持ち株制度」の残りを売り切り、利益をだしました。
今回、通算され「持ち株制度」の売買で取られた税金が全て還付されました。
「譲渡損失の繰上げ控除」を使うことで、3年内の株式取引で得た儲けから売却損失を引くことができる事になっています。
株価が2万円以上のこのご時世、なぜ投資信託で損失がでたの?
赤裸々に説明します。
【もくじ】
投資信託トップ5は損してますよ!
添付は、投資信託トップ5の10年間の成績です。
(出典:大富豪の投資術PALM BEACH RESEARCH GROUP)
現在、投資信託(ファンド)は6000本以上の商品があります。
国内の投資信託トップ5を米国と比較してみると、販売手数料と信託報酬が際立って高く、収益率についてはなんとマイナス0.11%になっています。
投資信託トップ5の10年間についての比較ですが、どこを起点としているか不明なため鵜呑みにできませんが、ここでお話ししたいのは、収益率がマイナス0.11%とは
毎年、資産を0.11%ずつ減らしてきた
と言うことです。
投資信託投資をしている方は、銀行の相談員やファイナンシャルプランナーが推奨してきた投資信託に投資したはずですが、逆に資産が減ってしまったという事です。
投資信託の3つの手数料
投資信託を購入すると
①購入手数料
②運用管理費(信託報酬)
③信託財産留保額(換金する際の費用)
の3つがかかります。
それぞれの手数料ですが、
①購入手数料が0~3%
②運用管理費が0~3%
③信託財産留保額が0.5%
程です。①についてはノーロード投資信託といった手数料の必要ない商品もあります。
注意したいのは②運用管理費です。
年率0~3%ですが、運用成績に関係なく、投資信託の純資産から毎日引かれています。
その費用は
販売会社(証券会社など)
運用会社(商品開発と運営)
受託会社(投資信託預かり)
の収入源となっています。
運用管理費3%だとして、年間3%以上の運用成績がなければ手数料3%が引かれるため、自己資金は減ります。
100万円預けていると3万円
1000万円では30万円
毎年彼らの報酬として取られます。
ジェームズ・スキナーの“寝ながら稼ぐ121の方法”P156を読んでみるとよく解ります。
なぜ投資信託で損したのか?
私が保有していた投資信託は2000年前後のITバブル時代の商品です。
かなりの費用を投資しましたが、購入直後から株価の下落がはじまり塩漬けとしていました。
2000年頃日経平均は17,000円ほどです。2017年日経平均が20,000円ほどとなった時に、改めて投資信託をみて愕然。
当時より株価は3000ほど上がり、投資信託を構成する会社の株式も当時より上昇しているのに、200万以上の含み損です。
そうです。
スーツを着たサメの給料を作るために、私は投資信託を保有してだけだったのです。
けじめをつけるために全て損切しました。
投資信託は誰のため?
説明したように、投資信託には大きく3社が関わり、3つの手数料が発生します。
投資信託はファンドマネージャーと呼ばれる人が投資信託の組み入れ銘柄を決めて運用しています。
ここが肝心です。
運用成績が悪いからといって、損失を補てんはしてくれません。
それどころか投資信託の純資産から毎日手数料を引いていきます。
運用管理費以上の運用成績が上がらない場合は、間違いなく投資した資産は目減りします。
これまでの株価上昇の恩恵を受け投資信託で儲けた方もいるでしょう。
これから先、株価が上がらない(もしくは2万円くらい)の場合も資産は確実に目減りします。
私は、投資信託での苦い教訓をその後の投資に生かし、投資信託から一切手をひきました。
投資信託の長期保有の結末は、時として悲惨な結果をもたらします。
結果、たどり着いたのは不動産と太陽光発電事業です。
【紹介記事】
励みにしています