最近、様々なお店で下のような案内を見ますね。
「マスク着用なしは入店お断り!!」
これ、あたり前と考えていませんか?
街中で行き交う人がマスクをしていないと
マスクぐらいつけろよ!!
正直、私はそう思っていましたよ。
まさか、事情がありマスクを着けられない人がいるとは知らなかったので。
【もくじ】
それでも「マスク付けろ」と怒鳴られる!
医薬品業界にいたので『感覚過敏』は知ってはいますが、残念ながら浅い知識でした。
『感覚過敏』のなかでも触覚過敏の人はマスクを着けるだけで
・接触した耳が痛い
・息苦しい
・めまいがする
などの症状がでて、長時間マスク着用はできないようです。
大人は程度によっては我慢もできるが、子供はそうはいかない。
大好きな日帰り温泉に行きたいけど、マスクが出来なくて怒鳴られたケースもあるようです。
そこで、『感覚過敏』である事を意思表示するためのカードやワッペンが考案されています。
これが『意思表示』カードです☟
このカードやワッペンを見たら、露骨に不愉快な顔をせず、相手の気持ちになってあげたいと思います。
このカードは、
感覚過敏研究所のサイトよりPDFでダウンロードできます。
感覚過敏でマスクやフェイスシールドを付けられない人向けの意思表示カード | 感覚過敏研究所
とは言え、
もし『感覚過敏』の人が新型コロナに感染し、街中や人が集まる場所でマスクをしなかったら、感染拡大の震源地になってしまいますね。
その対策は治療薬やワクチンの開発ですね。
とりわけ、ワクチンの開発できれば、全ての人がマスク着用から解放されます。
ワクチンの開発状況
現在
世界では100以上の研究機関や企業が「新型コロナウイルス」に対するワクチンの開発を行っています。
その中の17のワクチンが現在、ヒトでの臨床試験を実施しています。
臨床試験はフェーズ3まで要求されますが、ここではフェーズ2以上のワクチンの開発状況を示します。
<現状>
・一番上(イギリス)
アストラゼネカの「AZD1222」が有望視されていましたが、ヒトでの試験では今のところ、免疫応答が十分に強力で、長期間持続することを示すデータは得られていません。
失敗かも?
・上から4つ目(アメリカ)
米モデルナのワクチンは初期段階の安全性試験で、被験者全員が抗体を獲得。
その中和抗体はコロナに一度感染し、その後に回復した患者に見られた水準のレンジまであったようです。
有望ですね。
早ければ、8月~9月には供給が開始できるようです。
日本政府もワクチンの供給を依頼しています。
仮に、アメリカで米モデルナのワクチンが成功しても、供給は米国民優先ですね。
日本には、いつになったら供給されるか不明です。
それなら
国内でワクチンを開発するしかないしょ。
日本発のワクチン開発状況
大阪大学とアンジェスで開発中のDNAワクチンが「大阪市立大病院で20~30例」で6月末に治験が開始されました。
10月には、数百人規模の治験を実施予定しています。
その場合でも、ワクチンの承認は来年春~秋になりそうです。
米国のワクチンを使えるとしても日本では来年かも知れません。
マスクを着けられない人達が、街中で嫌な思いをする日は半年以上続きますね。
それまでは
少なくとも、『感覚過敏』の人たちのツライ状況を知った私たちだけでも、この人たちを許せる社会にしなければなりませんね。
はげみになります