人事異動の季節ですね。
意図せず、社内でうとまれる部署への異動。
関連会社(子会社)への出向命令、大方は片道切符です。
この季節
仕事や人間環境が大きく変わり、精神的にも肉体的にもきつい人がいると思います。
特に50才前後の人の場合
表向きは人事異動ですが、リストラの一環としてなれない営業職に送り込まれたりします。
異動先は自分より若い上司だったり、下手すれば以前の部下だったりもします。
そこそこの資産があればセミリタイアの選択もありますが、感情的に辞表をたたきつける事は賢明な選択ではないと思います。
自分を振り返ると・・・
40代半ば
製薬会社の医薬品部門に長年従事していた私は、国際臨床試験のオペレーション部門の責任者をしていました。
各国の治験モニターとプロジェクトマネージャーをまとめ、予定通りに治験を終了させる事が私のミッション。
数億円の見積もりを承認する立場にありました。
追加の費用は本試験の総括責任者にきちんと説明しないといけません。
業務委託先(CRO)とメールや会議(英語)で何度も確認や業務の見直しを行った後に署名していました。
その試験は最終段階(フェーズ3)に移行できる結果が得られましたが、厚生労働省とのデータの解釈で齟齬があり止むなく中止となりました。
40代後半
新型コロナのPCR検査を想像すると理解しやすいと思いますが、診断薬を開発する部署へ異動しました。
同じ会社でも世界が違いました。
これまでは試験の進捗管理が最大の仕事、他社への郵便の発送など内勤の人達が担当していました。
しかし異動した部署では
異動した事を人事部へ連絡したり、ペン1個から文房具をネット注文。
新たな診断薬を自分で探し、その売り上げ計画までも自分でこなさなければなりません。
研究・開発・企画・営業・総務部
1~10まで全て一人でやれるので、会社の仕事全般を網羅的に学習するには良い機会になるでしょう。
環境の変化、時に会議の形式にはショックを受けました。
外資系と仕事をすると会議後にラップアップを行います。
agendaにそって会議で協議した事や決定事項を確認するんです。
そして数日後に文書(英語)でレポートが届き添削して署名します。
(アクションプランや期限も設定します)
この部署では
毎月の各自の旅費が会議で公開され、誰だれは使いすぎとか会議の中でやってる始末。
会議のための会議が横行し結論がでない。
だからまた同じような会議を開いてましたね。
その資料を作るだけの毎日だった気もします。
「セミリタイア」の理由は・・・
昭和時代の日本の会社へタイムスリップした私ですが、異動した事により「セミリタイア」はしたのですが、サラリーマンを辞める事は30代には考えていました。
異動前と違い、自分の時間がたっぷりあった事が大きいです。
これまでの会社員時代を振り返ったり、退職後のプランや生活資金の生み出し方などジックリ考え実行する事ができました。
医薬品を世の中に3つ出した事
ひと様の命を救う事に僅かでも貢献できた事
やり切った感を覚え、2019年「セミリタイア」を決意しました。
私が関わり、世の中にでた医薬品です。
・利尿剤(おしっこを出やすくする薬)
・パーキンソン治療薬(手や足が勝手に動くのを抑える薬)
・抗うつ薬(精神的に安定した状態にする薬)
最後に携わったCOPD(慢性閉塞性肺疾患)は残念でしたが、達成感はあります。
「セミリタイア」する前にFIREする前に
十分に将来設計を練っておくことをお勧めします。
気乗りのしない仕事でも給料は確実に毎月振り込まれます。
FIREのための準備期間と割り切ってもよいのではないでしょうか?
それでも嫌なら、転職や起業という選択を検討しても良いとおもいます。
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