社会人になる時、私には公務員の選択はなかった。
多くの人と同様(偏見もあるけど)
決まった仕事を毎日しないといけない
そんな印象で私には耐えられない環境でしたから。
役所では幾度となく、たらい回しにされた事もあります。
業務を見直おせばシンプルにできるはずなんですが。
がんじがらめの規則のため、1つの業務を見直すと様々な部署や関連先に影響するので一部の人の努力ではどうもならないんでしょうね。
ようやくハンコ不要の書類が増えた程度ですが、電子化やIT技術を取り入れてもらいたいものです。
と言いながら
親類の子供たちには公務員を勧めています。
その公務員の『退職金』ですが民間企業より多くもらえるようです。
<目次>
「退職金」公務員VS民間
国家公務員(常勤職員)の退職金は
定年:2142万1000円
応募:2551万9000円
(応募:45才以上対象の早期退職制度)
民間企業同様に早期退職制度があるので、起業し事業を考えている人は定年を待たず400万円ほど多くの資金を手にできるようです。
(民間企業に務めた私ですが、54才で定年なみの退職金を頂けました)
地方公務員はどうでしょう
一般行政職(都市部)の60歳定年(退職者)の平均支給額です。
東京都:2310.3万円
神奈川県:2235.9万円
埼玉県:2201.1万円
千葉県:2176.8万円
出典:内閣官房発表「退職手当の支給状況(令和2年度退職者)」
首都圏の公務員の場合、2200万円~2300万円
結構な額をもらえるんですね。
では
民間の『退職金』です。
定年:1983万円
会社都合:2156万円
自己都合:1519万円
早期優遇:2326万円
出典:総務省統計局の「平成30年就労条件総合調査」
2000万円に届きません。
大企業に絞ると
大学卒 2289万円
高校卒 1858万円
出典:厚生労働省(中央労働委員会)「賃金事情等総合調査(令和元年)」
首都圏の公務員は2200万円~2300万円ですので
公務員は大企業なみの退職金がもらえると見てよさそうです。
減り続ける「退職金」
民間企業の「退職金」はバブル崩壊後、毎年減少しています。
1997年 2,871万円
2003年 2,499万円
2008年 2,280万円
2013年 1,941万円
2018年 1,788万円
バブル景気の絶頂期、3000万円くらいの「退職金」がもらえたんですね。
これをグラフにするとわかり易い☟
先ほどの民間の退職金とは母集団が違うため金額は異なりますが
2013年(平成25年)にはついに2000万円の大台を割ったんですね。
令和になり新型コロナの影響で、今後はさらに退職金は少なくなるでしょうね。
「退職金」は義務ではない!
「退職金」は約40年の滅私奉公のプレゼントではありません。
「退職金」制度がある会社は7割くらい。
2014年 約80%
2016年 約70%
2018年 60%台半ば
2020年 75.9%
出所:東京都産業労働局「中小企業の賃金・退職金事情」
2020年に『退職金』制度を有する会社が増えています。
コロナ禍、人手不足のため”制度”を設けた会社が増えたのかもしれません。
3割の民間企業では『退職金』はもらえません。
おわりに
公務員(首都圏)では大企業なみの『退職金』を手にできるようです。
セカンドライフを見据えたライフプランを立てるには
在職時に『退職金』と「年金」の支給額をきちんと把握しておくことが大切です。
『退職金』は年々減少していきます。
「年金」は”払い損”が騒がれています。
普通に老後を向かえる事が難しい時代の到来です。