はじめに
2019年9月
台風15号が通過したあと、千葉県、神奈川県、茨城県など停電が発生しました。
千葉県の7万戸については1週間経過した時点でも復旧が完了していません。
取材を受けた方々は異口同音に
電気が使えず情報が全く入らない
と言われています。
停電でも、家庭用太陽光発電を取り付けた家では、電力会社への売電から「自立運転」に切り替え、電気を自家発電しテレビやラジオなどが使えています。
現在、私の家には太陽光発電は設置していません。
自宅屋根に太陽光発電を取り付ける事、本気で考え始めています。
停電時に家庭用太陽光発電が使えるようです↓
災害・停電時に太陽光発電はどこまで対応できる? | 省エネラボ | 省エネドットコム
【記事内容】
売電の仕組み
家庭用太陽光発電の通常の使い方はこうです。
屋根に取り付けたパネル(モジュール)で発電された電気はパワコン(パワーコンディショナー)で直流から交流に変換されます。
自宅で消費しない電力は電力会社に売電され、収入が得られます。
停電時、これが自家発電に使えるのです。
売電価格はいかほど?
家庭用太陽光発電の買取期間は10年です。
気になる現在の売電価格ですが、
2009年48円、
2018年26円(出力抑制なし)28円(出力抑制あり)
となり、売電価格は安くなっています。
10年後も売電は続きますが、それまでより買取価格は安くなります。
一方で設置費用も技術向上により廉価になっているので、コストパフォーマンスは同様に得られます。
その設置費用は後ほどふれますが、
6kWを設置したケースだと2011年には約300万円でしたが、現在は約140万円(半分)ほどに下がっています。
停電時の活用
停電時はラジオ・インターネットやSNSで得る情報がとても重要となります。
家庭用太陽光発電は「自立運転機能」がついています。
パワコンを「自立運転機能」に切り替えると、太陽光発電の電力を全て自宅で消費する事が可能となります。
非常用コンセントから最大1500Wの電力がえられます。
テレビ、スマホ充電、パソコンなど十分に賄え、電気の心配が無くなります。
エアコンの使用も可能です。
ご存じのようにエアコンは電力を多く消費します。
エアコンの機種で能力は違いますが、調べたところ以下のようです。
・6畳用エアコン:消費電力 約500W(冷房能力 2.2kW)
・8畳用エアコン:消費電力 約580W(冷房能力 2.5kW)
6畳の部屋でも500W消費しますので、長時間の使用は難しいそうです。
設置費用はどれくらい?
家庭用太陽光発電の設置費用は、屋根の向きや面積、屋根材の種類などによって設置できるシステムや設置可能な容量が違うため費用も変わります。
一般的な目安は1kWあたり24万円〜35万円程度といわれています。
平均的な設置容量は3kw~5kwです。
5kWとすると、設置価格の目安は、120万〜175万円程度となります。
まずは実際に見積もりを取り寄せ、比較してみてはいかがでしょう。
設置に使った費用ですが、約8年で回収できます。
儲ける事は期待できません。
災害時の停電難民にならないための投資と考える方がよいですね。
業者の選定
長期の停電を考慮すると、充電して電気を貯めておき、必要な時に電気機器に電気を供給することができる蓄電池も購入すべきかもしれません。
どれくらい使えるか調べてみると、
蓄電池を設置すれば
・7,2kwh(蓄電容量)で、冷蔵庫や扇風機、テレビといった家電製品を最大で約12時間の電源供給が可能
・14kwh(蓄電容量)であれば、フル充電で最大24時間電源供給が可能
となります。
問題は価格ですね。
価格は1kwhあたり数十万円するなど高価です。
しかし、補助金が最大で60万円でます。
蓄電池の購入をあわせて検討しても良いかもしれません。
まずは家庭用太陽光発電だけを取り付けるのであれば、
太陽光発電システムだけを見積もる
長期の停電が気になるのであれば、
太陽光発電と蓄電池のセットを見積もる
必要があります。
太陽光発電の紹介サイト「タイナビ」であれば、蓄電池を含め各社に問いあわせしなくとも、全国の優良で実績ある販売施工店を厳選して紹介してくれます。
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