はじめに
太陽光発電は収入や利益ができるのか?
実際に購入された人の情報をブログで知りたくて、“太陽光発電・利益”で検索すると、太陽光発電の販売会社が広告目的で数ページを独占しています。
そのため読者がしりたい状況(実際に購入されている人の感想など)は検索してもなかなか見つかりませんね。
現在、低圧太陽光発電を実際に2基購入し運用しています。
この記事を探された方に有用となる情報を発信致します。
宮崎と千葉(購入した会社も違います)をリアルに比較し、売電収入情報や利益や実際のトラブルについてブログで紹介しています。
飾ることなくお伝えしますので、低圧(50kw)太陽光発電の購入を検討されている方の判断に活用頂ければと考えています。
追記
2018年は対シミュレーション95%を達成しました。
【もくじ】
|2018年8月の宮崎と千葉の売電比較
さて、いきなり8月の結果(利益)をブログで紹介します。
<実績:2018年8月>
千葉:234,000円(6,500kWh)
(シミュレーション:7,009 kWh)
宮崎:196,400円(5,456kWh)
(シミュレーション:5,809 kWh)
<千葉>
発電量:対シミュレーション93%(税込収入は25万円)
千葉の太陽光発電は別記事で紹介していますように、6月下旬から日射量は十分なのに売電が停止される事が頻発していました。
ようやく8月中旬、東電側の設定変更が完了し不具合は解消されました。
そのため延べ3日間ほどの利益の機会損失が発生しています。
発電量でみると、8月は1日あたり約220kwhのため、3日間を加えるとほぼシミュレーションに近いことになります。
保証の範囲ではないか交渉しました。残念ながら、東電の問題として保証金はおりませんでした。
9月からは不具合の問題はなくなりますので、期待します。
<宮崎>
発電量:対シミュレーション94%(税込収入は21万円)
日照時間が日本で一番長いと言われている割には、8月は曇った日が多くなってます。
また今年は異常気象の影響で、8月は台風が2~3個通過していますので、天候が悪かったのも一因です。
とはいえ、シミュレーションに近い発電量にはなっています。
9月に入り、いまだ異常気象で日照不足が西日本(九州)で続いています。
宮崎の太陽光発電ではここ1ヶ月以上にわたり晴天はほぼ“0”です。
このまま晴天なしの場合、9月の売電は6月の売電収入ほどにしかならないかもしれません。
天気は自分の努力ではどうにもならないので、太陽光発電に限らず、農作物の生育にも影響しているため日照不足が改善する事を期待しています。
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|電力買取り価格は8.5円になるってほんと?
9月12日に経済産業省が、家庭用や事業用の太陽光発電の電力買取り価格を、
2020年半ばまでに現在の半分にすることを発表しました。
2012年に42円から始まり、現在は18円まで買取り価格が低くなっています。
これを2022年~24年には8.5円を目標とするようです。
原発問題もあり、太陽光発電を普及させる目的で始まった電力会社の買取り価格の設定が、ここまで価格が落ちると普及にブレーキがかかるかもしれません。
実際には、太陽光発電の販売業者がパネルやパワコンの発電機器の利益を還元し、物件価格を落としてくるでしょう。
また過積載(パネルの枚数を増やす)対応で、利回りは10%程度のままだと推測しています。
買取り価格に見合った物件の価格となり、売電収入や利益は現状と変化ないと考えています。
これから太陽光発電の購入を検討されているのであれば、現在よりカナリ安くなりますので、資金の準備を万全にされることをお勧めします。
|諸外国の太陽光発電はどうか
再生可能エネルギーで先進国はドイツが有名です。全電力に占める再生可能エネルギーの割合は25%を超えています。
また、ドイツは福島の原発事故のあと、正式に2022年までに「原発閉鎖」を発表しています。素晴らしい判断だと思います。
いつまで、この国は原発にしがみつくつもりでしょうか?
9月初めに北海道で震度7の巨大地震がありました。原発に近い箇所で起こっていたら、福島の悲劇が繰り返される事になったかもしれません。
|太陽光発電とアパート経営の違いは?
太陽光発電と賃貸アパートを経営している私の実感ですが、低圧太陽光発電の利益については、アパートやマンションと簡単に比較できません。
ブログで紹介しているように、インカムゲインであれば太陽光発電、キャピタルゲインはアパートがむいている感想です。
大きな違いは以下のようになります。
<インカムゲイン>
日本一日照時間が長いと言われている宮崎で、8月~9月にかけ日照不足が続いています。
太陽光発電はお天道様の気分次第で売電収入に影響をうけます。
しかしアパート経営のように空室リスクはなく、20年間は買取価格で安定した収入(利益)が入ってきますので、気長に受け止められる方には向いていると思います。
融資費用など支出すべき費用を考慮し、年間で手元に実際に残るキャッシュフローを比較すると、
太陽光発電(2000万円)は新築一棟アパート(5500万円)の1.5倍くらいになります。
1年間で考えた場合、収入から税金等経費を差し引いた真のキャッシュフローは、
太陽光発電が1.5倍ほどになるという事です。
<キャピタルゲイン >
同じ不動産でも、もともと住宅地でないところ(山や休耕田)に太陽光発電を設置するので、土地の価格が上昇する事は期待できません。
稼働を開始した時点から、資産価値は目減りすると考えるべきです。
ただし、10年間くらい安定した売電収入の実績があれば、中古市場で取引されキャピタルゲインが期待できるかもしれません。
<不動産取得税>
アパート経営の場合、“不動産取得税”が大きいです。
5000万円ぐらいのアパートであれば60万円ほどを購入半年後に税金としてとられます。
5000万円の半分をローン融資で購入した場合ですが、手元に残る4か月分の収入に相当します。
つまり、1年目は利益が圧迫され手元には8か月分の収入しか残りません。
太陽光発電の場合、不動産取得税は課税されませんので、収入(利益)を圧迫する事はありません。
|太陽光発電の本当の利益は?
購入価格が2,000万円の低圧太陽光発電の利回りが10%だった場合、売電収入は1年間で200万円です。
太陽光発電に限らず、不動産には様々な税金や維持管理費用がかかります。
太陽光発電では、
①管理料(太陽光発電所のメンテナンスとか修理の費用です。年間15万円くらい)
②償却消費税(住宅でいうと家にあたります。これが年間20万円くらい)
③固定資産税(土地にかかる税金です。賃貸の場合はかかりません)
④減価償却費(これは購入した年から毎年経費として計上できます。所得税が少なくなります)
⑤積立費用(パワコンの修理費用の積み立てなど)
⑥所得税(売電収入から①~⑤までを引いて、そこに税率をかけ算出します)
全てを計算すると、ざっくりと利益として150万円ほどが残る事になります。
自己資金で太陽光発電を購入した場合のキャッシュフローなので、ローンを組んでいる場合はその分も考慮が必要です。
なお、金利部分は経費として扱う事ができます。
2018年、「太陽光発電」販売No.1の会社です。
知らないだけで損をする!再生可能エネルギー投資「ひなた発電所」
|まとめ
・太陽光発電はインカムゲイン狙い、太陽光発電はキャピタルゲイン狙いの方にむいています
・不動産は購入前に、しっかりしたシミュレーションで支出する費用を含め把握すること。