はじめに
太陽光発電への投資を考えている方は、適した地域(場所)はどこなのか気になりますよね?
調べてみると
①九州が最も適している
②山梨と長野県が適している
といった情報が目につきます。
低圧の産業用太陽光発電を九州(宮崎)と関東(千葉)で2基所有しています。
(両方とも、土地付き太陽光発電を販売会社から購入)
約1年間稼働してみて、地域の違いが分かってきました。
2019年1月の九州と関東で快晴だった特定の日について、その発電量の違いを比較してみました。
太陽光発電の購入地域で悩まれている方は参考にしてください。
【もくじ】
|2019年1月の宮崎と千葉の売電比較
九州と関東が晴天であった当日の発電量を比較すると、明らかに宮崎の方が発電量が多い事がよくわかります。それぞれの発電量の実際のデータも添付します。
<実績:2019年1月14日 快晴>
千葉:160kWh(5,700円)
宮崎:170kWh(6,200円)
1月1日~1月15日までのそれぞれ地域の発電量のMAX値は千葉が160KWh,宮崎は180kWhですので、特別に宮崎の発電量が高かった日ではありません。
また、2つの発電規模については宮崎の太陽光発電の方の規模が小さく(パネル枚数も少ない)、パネル数が同じとすると、宮崎の売電金額は6,200→7,800円に増加します。
1月については宮崎の方が太陽光発電の購入する地域としては適している事は言えます。
年間で比較しても、昨年は宮崎が千葉より発電量は高い結果となっています。
|出力抑制がありますけど
九州で太陽光発電を設置すると、一番気気がかりなのは出力抑制問題です。
電力は作りすぎると周波数が乱れ、大規模な停電を招く恐れがあります。
そのため九州では、昨年初めて出力抑制が実施しました。
太陽光発電については、多くの販売会社が出力抑制に対する補償も保険の1つとして初めから設けています。
事実、宮崎の太陽光発電は昨年1回ですが数時間の出力抑制を受けています。
でも保険が適応されるため、実質的な損害はありませんでした。金額の決定には数か月以上の時間を要します。
2018年、北海道で発生したブラックアウトの際に再生可能エネルギーからの電力供給許可がおりなかった事を受け、国が電力会社の送電網から独立した再生可能エネルギーの自給化を検討始めています(5年後ビジネス化)。
再生可能エネルギーの発電量が足りない場合は電力会社から電力を購入できるシステムとなり、電力会社の出力抑制はありません。
このような動きもあることから、出力抑制についてはさほど問題でないと考えます。
それよりは、今後は九州で太陽光発電所の設置許可がおりずらい事が想定されます。
九州での投資を検討されている方は早めの決断が良いかもしれません。
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|買取り価格は8.5円になる?
昨年9月、経済産業省が家庭用や事業用の太陽光発電の電力買取り価格を、2020年半ばまでに現在の半分にすることを発表しました。
2012年に40円から始まり2018年には18円まで買取り価格が低くなっています。
これを2022年~24年には8.5円を目標とするようです。
原発問題もあり、太陽光発電を普及させる目的で始まった電力会社の買取り価格の設定がここまで価格が落ちると、収益が出にくいように誰もが思います。
実際には、太陽光発電の設備費用は大幅に安くなっているため、太陽光発電の価格は安くなり、また過積載対応で利回りは10%程度のままだと思います。
買取り価格に見合った物件の価格となり利益は現状と変化ないと考えています。
|太陽光発電の本当の利益は?
購入価格が2,000万円の低圧太陽光発電の利回りが10%だった場合、売電収入は1年間で200万円です。
一方、太陽光発電に限らず、不動産には様々な税金や維持管理費用がかかります。
①管理料
②焼却消費税
③固定資産税
④減価償却費
⑤所得税
宮崎の太陽光発電では、上記が40万円ほどです。
全てを計算すると、ざっくりと年間で利益160万円ほどが残る事になります。
(ローンを組んでいる場合は、その分も考慮が必要です)
|さいごに
・不動産購入前にシミュレーションを行い、維持管理費用を考慮したキャッシュを把握することが重要です。
・自分で土地を探す事が難しい方は、土地付きの太陽光発電を販売会社から紹介頂く事で地域も指定できます。
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