確実にもうかる投資法は存在しない!
それを裏付けるのが、サルとプロの投資家の運用比較です。
サルが新聞の株式相場欄にダーツを投げて当てた銘柄を買っても、腕の良いファンドマネージャーの運用と同様の結果になったらしいです。
という事は、人件費と猿にかかる費用を比べると
・サルは基本的にバナナなど簡単な食事だけ与えれば文句は言わない
・一流のファンドマネージャーになると数千万円~億単位の給与の支払いが必要
このことから、断然サルによるダーツ投げで運用した方が安上がりとなる
詳しくは
ウォール街のランダム・ウォーカー<原著第12版> 株式投資の不滅の真理 (日本経済新聞出版)
」(プリンストン大学:バートン・マルキール教授著)を読んでください。
今回紹介したいのは、この本ではなく
藤沢数希氏の なぜ投資のプロはサルに負けるのか?
という本
サルとファンドマネージャーの運用成績が同じなのは平均的なファンドマネージャーの場合で、一流のファンドマネージャー(元野球選手のイチローような人)の事ではない。
つまり、
類まれな才能を持つファンドマネージャーが正しい知識と訓練を受ければ、偶然よりわずかながら高い確率で勝ち続ける事が可能だろう
というのが、著者の考え。
ところで、
この本、タイトル通りのサルと投資家の比較の本ではありません。
お金に関わる不思議な部分にフォーカスしています。
【もくじ】
「株式投資」「不動産投資」の不思議
投資には「株式投資」以外に「不動産投資」が良く知られていますね。
でも、
どれだけの人が、真実に気づいているんだろうと不思議に思う事があります。
株式投資であれば「投資信託」
投資のプロと呼ばれるファンドマネージャーが一般の投資家から資金を預かり、そのお金で株や債券などを効率的に運用し、利益を投資家に分配する商品ですね。
我々素人では優良な株の選別はできないだろうから、代わりにやってあげるサービスになります。
不動産であれば「投資用ワンルームマンション」
不動産のプロが我々に変わって投資に適した優良物件を選び、販売してくれるありがたいサービスですね。
この2つの共通点ですが、
・見栄えの良いパンフレットでメリットを強調し儲かりそうに見える
・電話だったり、わざわざ直接訪問して詳しく説明までしてくれる
そもそも投資の目的はなんだろう?と考えると
シンプルに、資産を増やす事
ここで疑問を持たないといけませんね。
・彼らが儲かるという「投資信託」「投資用ワンルームマンション」をなぜ、赤の他人である自分に丁寧に紹介してくれるのか?
・本当に儲かるなら、宣伝などしないで、自分で全て買い占めればお金持ちになれるはず
「投資用ワンルームマンション」では、さらに不思議な事が起きますよね。
自己資金がなくとも、銀行がお金を貸してくれます。
・なぜ数千万のお金を、私たちに貸してくれるんだろう
そう考えると、カラクリがや仕組みがわかりますね。
「投資信託」は毎日、管理手数料を投資から取り上げる仕組み
「投資用ワンルームマンション」は、リスクは全て投資家が引き受け、銀行は金利(手数料)を毎月手にできる。
クレジットカードの秘密
クレジットカードは一括支払いで使えば私たちにメリットがあります。
無利子で後払いできのですから。
でも、それだとカード会社は儲けません。
・どこから利益を得ているのか?
この答えは、
クレジットカードで購入したお店が手数料をカード会社に支払っています。
つまり、そのお金(手数料)は代金に含まれているんです。
カード会社にお金を支払っているのはお客です!!
「宝くじ」は「競馬」より還元率が低い!
「競馬」で一攫千金を手に入れた人が、時々マスコミで紹介されたりします。
この「競馬」の還元率は75%です。
1万円を競馬にかければ7500円しか戻ってこない事になっているようですね。
では「宝くじ」はどうかというと、40%ほど。
「競馬」より期待できません。
「宝くじ」は売上に応じて還元率の部分だけが当選くじになるよう作られています。
「宝くじ」の販売元は絶対に損をしない仕組みになっているんです。
ローンで購入した家は誰のものか?
サラリーマンの人生最大の買い物である”持ち家”。
購入金額は年収の5倍までとか言われていますね。
3000万円とか5000万円する買い物を自己資金だけで購入でき人は皆無です。
そこで住宅ローンを組んで購入する事になります。
ここで多くの人が勘違いしている事があります。
この時点で、
その家はあなたの所有物ではなく銀行のものです。
なぜ?
新型コロナの影響で収入が少なくなったり、リストラで無収入になったとたん、
銀行はその家を取り上げで売り払いますよね。
実質的にあなたの家は”銀行”のものだと言う事になります。
気に留めたい事
お金の教育ですが、私を含めて学校で受けていませんよね。
「ファイナンシャルリテラシー」が低いがために、紹介した商品の勧誘にたやすくだまされるのです。
彼らから見ると、われわれ庶民は
ネギをしょったカモ
そうならないためには、このような本を読み、世の中のお金の流れや仕組みを学んだり、不思議に思った事は調べてたり聞いてみるなどで
「ファイナンシャルリテラシー」を高める必要があります。
そうすれば、
少なくとも今よりお金の使い方がうまくなり、
お金持ちになるための列車に乗れるんだと思います。
はげみになります