ジム・ロジャーズと言えば、「世界三大投資家」の1人ですね。
他の2人とは、ウォーレン・バフェットとジョージ・ソロス。
ジム・ロジャーズの総資産は400億円(2018年)くらいなのでウォーレン・バフェットが資産9兆円である事を考えると、世界的には大金持ちではないようです。
それでも、間違いなくお金持ちに変わりありませんけど。
(彼は現在78才で小学生のお子さんがいます。すごい年の差ですね)
さて、
コロナ禍の6月、ジム・ロジャーズ 世界的投資家の思考法
が発行されたので、彼の将来展望を知りたく手にしました。
「哲学」を学んだので人なので、堅苦しい表現のオンパレードだと思っていましたが、図や表を使ってわかりやすい言葉で書かれていました。
投資のヒントが得られました。
これから持つべき資産
・ブロックチェーンは急成長する
ビットコインで知られている「ブロックチェーン」
取引記録をデータベース化するため、銀行員は不要になるほどのイノベーションをもたらすようです。
ただし、仮想通貨については否定的で、各国政府の管理外のためそのうち無価値になると予想していますね。
世界経済を読む
・繰り返される歴史(パンデミック)
(内閣官房)
過去のパンデミックを並べると見える事があります。
スペインかぜ(1918~1920年)からアジア・インフルエンザ(1957~1958年)まで
約40年
アジア・インフルエンザ(1957~1958年)から香港かぜ(1968~1969年)まで
約10年
香港かぜ(1968~1969年)から新型インフルエンザH1N1(2009~2010年)まで
約40年
新型インフルエンザH1N1(2009~2010年)から新型コロナ(2020年)まで
約10年
パンデミックの歴史をみると、40年と10年、このタームの繰り返しで発生していますね。
お気づきですか?
40年と10年の繰り返しでパンデミックが発生しています。
ということは・・・
新型コロナを乗り越えれば約40年はパンデミックの可能性は低い事になりますね。
この歴史的事実を知っているかどうか、投資する立場としては大切な思考法になります。
次のパンデミックに備え、未知のウイルス情報の早期公開の世界的ルールや対応と協力体制を決めておかないといけません。
これが毎回生かされていないですね。
ここで重要な事は
千里眼を身に着ける1つの方法が成功者が良く言うように「歴史」
という事ですね。
パンデミックは一例ですが、「歴史」を紐解くと様々なことがらが繰り返されている事が分かってきます。
・「哲学」と「歴史」は大きな武器になる
「歴史」と同様に必要なものは「哲学」
「哲学」そのものではなく、哲学的思考法を身に着ける事のようです。
例えば”演繹法”や”帰納法”の考え方を身に着けるという事ですよね。
分かっているようでわかっていない思考法ですので、自分の理解のためにも例を挙げますね。
<演繹法>前提条件から結論を導き出します
日本にいる人にはマスクが配布される
自分は日本に住んでいる
この事実から結論として
「自分にもマスクが配布されるだろう」
結果は必然的で、普通に誰もが考えている思考法ですね。
<帰納法>事実に共通した事柄から結論を持ちびき出します
コロナワクチンが失敗に終わり、NYダウの下落が止まらない
日経平均も連日1000円以上の暴落
EUの株式市場も数日大幅下落続き
このことから
「株価低迷の長期化と景気が悪くなっている」
と結論されますね。
脱線しますが、「哲学」書として”国富論”を読み直す事にします。
・自分で考えなければ失敗する
ジムロジャーズはわからないものには投資しないスタンスです。
実体経済に対して割高な米国株だと判断し、2020年に全ての株式を手放しています。
新型コロナの影響で今後暴落すると、判断したからです。
・増え続ける債務超過
(出典;財務省)
世界に比べても異常なほど借金をしている日本。
日本の債務残高がGDPに対し230%以上、財政危機がいつ来てもおかしくない状況ですね。
このツケ、誰が払うんでしょう?
現在の若者に政府が負の遺産を残すつもりです。
ジムロジャーズは、日本から脱出する事も選択に入れるべきまで心配しています。
・21世紀の覇権国は「中国」
ファーウェイやTIKTOK問題で、現在米中摩擦が加速しています。
昨日も台湾の李登輝元総統の葬儀にアメリカのクラック国務次官が参列した事で、中国は台湾海峡で軍事練習を行い、反発を強めていましたね。
アメリカは中国の台頭を嫌っていますが、歴史を見ても今世紀の覇権国は中国のようです。
ローマ、スペイン、オランダ、イギリス
永遠に覇権国でいた国は過去にはない。
時間の問題ですね。
・コロンビアのグリーンラッシュ
合法的大麻をご存じでしたか?
大麻にはガン・HIV、うつ病などに効果があると言われています。
現在までにスペインやカナダ、チェコ、アメリカなどが嗜好品として認めています。
日本でも遠くないうちに合法的になるのかもしれません。
日本の危機を救う
・財政赤字をすぐ減らせ
(出典:毎日新聞)
日本の借金はついに1100兆円を超えてしまいました。
赤ちゃんをいれた国民全体で割ると、1人あたり830万円の借金になります。
この借金を返さない限り、日本の景気は良くなりません。
ジムロジャーズは、前安倍総理と日銀の黒田総裁は日本を破滅に追い込んでいるまでいっています。
既にマイナス金利でしたが、コロナ禍になると更にお札をジャブジャブ刷っては、国債やETF、REITを大量に買い入れています。
安倍さんは辞めましたが、黒田さんにも辞職すべきとコメントしているのは興味深いです。
日本は「借金」に加え、「労働力不足」「人口減少」「高齢化社会」「消極的な移民受け入れ」など問題が山積み。
政治家や菅総理はこの事はわかっています。
でも対処はしないでしょうね。
先送りする事で、現在の若者が直面する問題になります。
最後にジムロジャーズは日本好きな人なんですね。
寿司とウナギが大好きなようです。
でも、住まいはシンガポール。
日本に住まない理由はこの本に書かれてますので、手に取ってみてください。
将来の投資のヒント見つかるかもしれません。
投資家がこぞって無料登録→土地付き太陽光発電投資物件検索サイト【タイナビ発電所】
励みになります