IPO、なかなか当選しませんね。
IPOに長く取り組まれているベテランの方の記事を拝見しても、毎年参入者が増え当選数が減っているとコメントされています。
ちなみに、2019年のIPOは86社です。
公募価格より初値が高かったIPOは88.3%、76勝9敗1分です。
全てのIPOに当選したのち、初値で手放した場合、805万円になったそうです。
当選していたらビックリするような利益をだせますが、残念な数字です。
【もくじ】
IPOセカンダリー投資とは
IPOに当選できないなら、資産を増やすために他の方法を考えましょう。
IPOセカンダリー投資と言うものがあります。
IPOセカンダリー投資とは、
IPO株が上場する当日に株を購入し、その後に売却する投資法です。
これならIPOに当選する必要はなく、だれでも投資できます。
利益がでるのでしょうか?
調べてみると、
セカンダリー投資を行い、初値購入し初日に売却した場合の勝率は8割くらいとコメントしている記事をいくつか見つけました。
本当かどうかIPOの株価の傾向を分析してみましょう。
IPOセカンダリー投資のメリット・デメリット
投資ですので、両方について理解しておきたいと思います。
メリット
・IPOに落選してもだれでも参加可能
IPOへの抽選参加と違い、セカンダリー投資はIPOに当選しなくても資金さえあれば、だれでも参加することができます。
・事前にIPO情報を収集できる
IPOは新規上場するために、財務情報をはじめ、株価に影響を与える全ての情報を事前に提供されます。
そのため、セカンダリー投資を検討しているIPOについて、事前に情報収集と分析が簡単になります。
デメリット
デメリットはなんでしょう。
・値動きが激しい
後半で実際の株価チャートを紹介しますが、IPOは上場した当日の値動き(ボラティリティ)が大きいです。
株価が上下に大きく変動しますので、購入や手放すタイミングを見極める事は簡単ではありません。
・ハイリスク・ハイリターン
値動きが大きいという事は、株価上昇時に利用すると大きな利益を得ることも可能です。
一方で、大きな損失を被る事もありえます。
セカンダリーの購入方法は2つ
・初値で購入
一般的なセカンダリー投資法です。
初値買いとは、上場後についた初値で購入する事です。
その後、株価が上昇したところで売却すれば利益を得られますね。
・値動き確認後に買う
先ほど説明したように、IPOは上場日の値動きは大きいです。
そこで、上場直後に購入せず値動きがある程度落ち着き、チャートから株価上昇を読み取れたところで購入する方法です。
テクニカルな要素が求められます。
IPOの株価を追いかけてみよう
ここでは上場前の事前評価が良かった、総合評価A、BのIPO株について、上場日とその後の株価の変動について調べてみましょう
総合評価A群
AI inside
上場日 12月25日(12月26日に初値形成)


公募価格3600円
初値12,600円(250% 利益90万円)
<初日の動き>
10時30分ごろに初値形成し、11時30分15250円
後場は14000~15000円前後で推移し、終値は14900円
<最近の株価>
2020年1月7日まで株価は下落中。
AI CROSS
上場日 10月8日


公募価格1090円
初値 1800円(65% 利益7万円)
<初日の動き>
11時過ぎに初値1800円、数分後1950円まで上昇、終値は2200円
<最近の株価>
2020年1月7日、2245円まで上昇
サイバー・バズ
上場日 9月19日


公募価格2300円
初値 4000円(74% 利益17万円)
<初日の動き>
11:30直前に初値を形成、数分で4490円まで上昇するも、終値は3720円
<最近の株価>
2019年12月27日6280円、2020年1月7日6390円で上昇中
総合評価B群
WDBココ
上場日 12月25日(12月26日初値形成)


公募価格1530円
初値 3400円(122% 18.7万円)
<初日の動き>
9時過ぎに初値形成し、9時10分ごろ3625円の最高値し、終値は3535円
<最近の株価>
12月27日から高値を超えていない。
スペースマーケット
上場日 12月20日


公募価格590円
初値 1306円(121% 7.1万円)
<初日の動き>
12時45分ごろ初値形成、12時50分頃から一旦下降するも、終値は1600円
<最近の株価>
翌日より上昇中、2020年1月7日1677円
IPOセカンダリー投資、いけそうな気がする
事前評価が高いIPO(A評価とB評価)の上場日当日とその後の株価を分析するとわかった事があります。
・高評価IPOは、株式の上場翌日以降も株価が上昇する傾向あり
しかし、
上場日に購入しその後長く株を保有する事は、その企業の業績や株式市場を取り巻く政治経済情勢の影響をうけるため、リスクにさらされる可能性も高い
・上場日に購入し、当日の動きをみながら終値で手放す
今回はランダムに5つのIPOを抽出しています。
取り上げた5つのIPOについては、1つをのぞき上場日の終値は初値より高かったですね。
最高値で手放すには、終日パソコンをにらみつける作業になるため、サラリーマンには適していません。
それであれば、
初値で購入し、終値で手放せば、利益は期待できそうです。
冒頭でセカンダリー投資は勝率は8割のコメントがある事を紹介しましたが、
そのような印象です。
IPO株の値動きは大きいためマイナスになるリスクも覚悟で、IPOセカンダリー投資に臨む必要はりますが、検討の価値はありそうです。
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