住宅ローン:定年時にローン残高2000万円以上ある人が1割、返せるのか心配
『持ち家』が欲しい
サラリーマンであれば憧れますよね。
ご多分に漏れず、私も30代後半に一戸建てを購入しました。
ありったけの貯金を頭金に充てたものも借入額は3000万円も。
返せるものか不安になった時期もありましたが
運よく40代半ばには全額を繰り上げ返済できました。
安堵感を覚え、夕方のベランダで缶ビールを飲みながら小さくガッツポーズしました。
他の方は60才までに返済終えているんだろうかと気なります。
<もくじ>
返済終了は74才?
住宅ローンを組み入れる年齢は37才~40才。
私が38歳、一種の同調行動なんでしょうか。
気になるのは返済期間
一戸建てだろうがマンションだろうが、返済まで32年~34年。
40才でローンを組んだら終わるのは74才?
74才と言えばほぼ健康寿命(日常生活に制限のない時期)の終わり。
ローンが済むと今度は不具合の起きる自分の体のケアの出費が始まるんですね。
60才で借金2000万円?
定年時の住宅ローン残高は平均額が661万円
これくらいなら退職金で繰り上げできそうな金額ですが
中には2000万円以上のローンが残った方も相当数いるようです。
定年時に住宅ローン2000万円以上の人は10%です。
1000万円以上ある人だと25%、4人に1人になります。
その方々は雇用延長や再雇用に応募し
70才過ぎまで支払い続けているんでしょう。
賃貸とは違い、持ち家だと終の棲家の心配はいりませんが
ボロボロになるまで支払いが続くことを思うと
生涯、賃貸住いで良さそうにも思えます。
一方
アパート経営をしている側から思うのは
募集に応募されても高齢の方の入居はハードルが高いだろうという事。
「繰上げ」に「借り換え」
私の体験では
返済期間を短くする方法には「繰り上げ返済」が有効でした。
「繰り上げ返済」は借入の早い時期程その効果があります。
私はボーナスのほとんどを繰上げ返済に充て
支払い総額が数百万少なくできた事がありました。
もう一つは「ローンの借り換え」
当初、みずほ銀行で住宅ローンを組んでいましたが時代は更に金利が低下。
金利差が1%以上ある事もあり地元の信用金庫へ借り換えを行い
更に数百万円の返済を圧縮できました。
その後、限度額一杯で投資していた勤め先の「持ち株制度」から株の一部を売却し
一括返済で住宅ローンを終了できました。
どう転がっても、日銀は今後は金利を上昇させるしかありません。
現在のローンの金利差が1%だったり、残高や返済期間を加味しながら
「ローンの借り換え」を検討すべきかもしれません。