60才までの年収(生涯)で見ると「会社員」より「公務員」は稼げないのか?『年金』はどうなの?
学生時代
大学院に通いながら公務員試験に合格し、あっさり大学を辞めた友人がいました。
理系の大学院では朝9時から夜10時頃まで研究室にこもっていたものです。
公務員を選んだ彼は夕方5時には大学を去るため、公務員がピッタリだったのか知れません。
コロナ前に三十数年ぶりに彼に会いましたが
全くあの頃と同じで力みがなく、ゆったりした口調もそのままでした。
あくまで僕の印象ですが・・・
首切りはなく安定している仕事。
異動はあるのでしょうが毎日同じ作業をする事や
結果を出しても収入を飛躍的に上げる事が難しい
私には「公務員」の選択肢はありませんでした。
会社員時代、幸運にも給料が下がった経験はありませんでした。
理不尽な事も多々ありましたが、結果を出すと収入がついてくる感じ。
今振り返ると
安定し毎年給料が上がる「公務員」を検討しても良かったのではと思ったりします。
そこで「会社員」と「公務員」の年収(生涯)を調べてみました。
(出典:厚生労働省の「賃金構造基本統計調査」2019年)
☆60才まで同じ会社に勤めた場合
サラリーマンは生涯2億円稼ぐと言われているように
短大卒以上だと2億円以上になるようです。
それでは、会社の規模が違うとどうなんでしょう。
☆企業規模が違うと
1000人以上の会社員の場合、男性は3億円を突破するんですね。
女性の場合でも
上述の大学卒男性の平均額(2億8970万円)に近い年収(生涯)に近づくようです。
勤めた会社の規模が、自分の努力とは関係なく生涯の年収に多きく影響しますね。
男性では
従業員10~99人の会社と1000人以上の会社では約1億円生涯の年収に違いがありますね。
気になっていた「公務員」ですが
☆公務員の生涯年収は
大卒で2億円ほど???これは意外です。
従業員10~99人の会社と比較すると
女性に関しては「公務員」の方が多くを稼ぎますが
男性では「公務員」の方が生涯の年収は少ないようです。
「公務員」の場合
学歴や性別差による年収の差は会社員ほど大きくないため
中学・高校・短大卒や女性にとっては生涯年収が高くなりやすいのがわかりますね。
でも「年金」は公務員の勝ち!
2015年に厚生年金の一元化が実施されましたが
それ以前に共済年金に加入していた「公務員」は職域加算分というものを受け取るようです。
つまり
「公務員」は厚生年金に一元化される前の加入者は職域加算が受け取れるため
「会社員」よりも年金を多くもらえます。
2015年以降の年金加入者ついては「会社員」と「公務員」の年金受給額には差がない事になっているので、「公務員」の年金が減ったことになりますね。
「公務員」の実態は知りませんが
学歴や性別の影響を受け、収入が増えにくい仕事はしたくない!
できるだけ定時で仕事を終え、自分時間を満喫した生活を楽しみたい!
そんな人は「会社員」より「公務員」を目指すべきなのかもしれません。