景気が良いと思えないけど
アベノミクスで懐が潤った方はどれくらいいるのでしょうか?
給料が上がった人はどれくらいいるのでしょうか?
早期退職しましたが(2019年4月まで一部上場の会社勤務)、
この10年間、年収はほとんど変わりませんでした。
株式投資で儲けた方はいるかもしれませんね。
しかし、景気後退が見え隠れしていますよ。
【きじ】
「逆イールド」カーブ
アメリカ市場の話ですが、アメリカが風邪ひくと肺炎になる国ですので、
要注意して観察しないといけません。
国債の短期金利が長期金利を上回る現象を「逆イールド」いいます。
現在、米国の国債市場で3カ月物の利回りが、10年債の利回りを上回る長短金利の逆転が起きています。
最近の金融不安、トランプ大統領などの政策変動や緊迫した国際情勢により短期金利が急騰し、長期金利を大きく上回った状態となっているためです。
逆イールドは昔からリセッション(景気後退)到来のシグナルといわれています。
過去の例では、逆イールド(長短金利の逆転)が起きると、その後景気後退が訪れています(例外も数回ありますが)。
逆イールド(長短金利の逆転)が生じると、投資家は投資を抑制し個人消費も減速します。
リセッションのリードタイム
では、「逆イールド」カーブが発生してからリセッションまで、どれくらいの時間が残っているのでしょうか?
逆イールドカーブ(10年-3ヶ月国債)の場合
「10年債利回り – 3ヶ月債利回りの金利差(10-Year Treasury Constant Maturity Minus 3-Month Treasury Constant Maturity)」のチャートを参考しました。
“0”の黒い横ラインよりチャートが下に来た時が「逆イールド」が起こった時です。
緑の数字をみると、リセッションのリードタイムは
「1年2ヶ月(14ヶ月)」、「9ヶ月」、「2年(24ヶ月)」です。
平均すると、
1年3ヶ月(15ヶ月)
逆イールドカーブ(10年-1年国債)の場合
1957年以降では、過去9回のリセッションに先立って「逆イールドカーブ」が起きています。
リードタイムは7~24か月です。
平均すると
14か月
このことから、「逆イールド」が生じてから
1年3か月
ほどですね。
リセッションはいつ?
では、今回のリセッションはいつ起きるのでしょうか?
アメリカの「逆イールド」カーブは2018年末には起きています。
(日本では2019年3月末に見られています)
私は経済学者ではないですが、関連する情報をまとめると、
過去の例から、少なくとも
2020年6月
リセッションが起きる可能性が高いようです。
(過去に例外があったように、リセッションがない事も当然あります)
お金持ちになるチャンス?
ここで、あなたはどうしますか?
・給料が減る
・リストラになる
といった事が頭をよぎった人は、残念ながらきっとそうなります。
( 自分の将来は、自ら考えた通りにしかなりませんから)
どのような心構えでいるかで、事象を前向きに捉えられるかで、今回のリセッションでお金持ちになる人と貧乏になる人に分かれます。
まずは、現在所有する株式は手放す必要があるかもしれませんね。
(常に最高値で売れるわけですないですので)
そして、
株価の暴落に備えて、底で株を購入する資金を準備する事も必要です。
株高で恩恵を受けなかった人は、今度こそ
お金持ちになるチャンスです。
はげみになります