はじめに
私は、不労所得を得ることで早期退職(セミリタイア)する事ができました。
不労所得の投資資金の一部は勤めていた会社の“持ち株制度”によるもの。
別な方法として
未上場会社で“ストックオプション”制度を活用して、”億り人”を目指す方法もあります。
この2つについて紹介いたします。
【もくじ】
「持ち株制度」と「ストックオプション」の違いについて
社員が未上場企業に勤める事の1つの特典は
「持ち株制度」
「ストックオプション」
ではないでしょうか。
社員は株式上場や株価上昇により給料以外からの資産形成が可能となります。
一方会社側から見ると
「従業員持株会」と「ストックオプション」は“人材確保”や“離職への対策”として大きな効果が期待できる手法です。
持ち株制度とは
「持ち株制度」は、社員が毎月の給料やボーナスを使い、自社株を定期的に買い付ける制度です(臨時の購入も可能)。
また、会社から奨励金がもらえるため更に資産が増えていきます。
私が勤めていた会社では奨励金は10%でしたので、年間200万円分の自社株を購入すれば、20万円が会社から頂ける事になります。
(ボーナスが1回増えた感覚でした)
この「従業員持株制度」ですが、上場前の会社や上場後の会社でも実施しています。
そのため
上場前から「従業員持株制度」のある会社に勤めていれば、上場(IPO)により数倍の株価になる事が多く、社員でも“億り人”になれます。
上場幹事となった証券会社は上場時の初値を上げるために準備しますので、多くのIPOは初値が公募価格(上場前の価格)より上がります。
2019年のIPOを見てみましょう。
2019年9月以降のIPOの初値を示しています。
添付した赤枠が上場時の初値です。
ほとんどが公開価格(黒枠)より初値が上昇している事がわかるかと思います。
「持ち株制度」での株価ですが、公開価格よりさらに割安に設定されているため、上場時に莫大なお金を手に入れる社員が出てくるのです。
私のケースですが、上場して3年ほどで4~5倍になりました。
ストックオプション制度
もう一つ、社員のインセンティブを目的としたものとして、会社がその役員や従業員等に「新株予約権」を割当てる方法があります。
この制度には「業務連動型」「株式報酬型」「有償型」の3種類がありますが
ここでは「有償型ストックオプション」について紹介します。
「従業員持株会」では、幹事予定の証券会社が査定した株価で社員は自社株を購入します。
一方、「ストックオプション」では
・新株予約権を割当てられた社員は、決められた期間(行使期間中)に、予め決められた価格(行使価格)で株式を取得できます。
・株価が上昇すれば、取得した株を売却することにより利益を得られます
つまり「ストックオプション」では、自社株を格安で購入できる事になりますね。
特にベンチャー企業では「ストックオプション」を活用する事で社員の士気に貢献しているようです。
例です。
・現在の株価が1株500円とします
・会社が従業員に“5年内に1株500円で1000株まで会社の株を買える「ストックオプション」を付与したとします。
・3年後、株価が1000円に上がり、社員は1000円の価値がある株を500円で買えます。
・株を手放すと、その差額が社員の儲けになります。
クラウドファンディングを使えば、上場前の会社の株を購入する事もできます。
ストックオプションで注意すべきこと
普通の社員でも、上場後に1億円の資産を築ける可能性のある仕組だとわかりますね。
でも、過度な期待は禁物です!
会社設立から間もないベンチャー企業に入社し、数億円単位の資産が5~10年で築ける事は魅力的です。
しかし、ベンチャー企業は資金を潤沢に持たないため、上場できないケースもあります。
またストックオプションでは
・上場するまでは権利行使できない
・営業利益が1億円を超えるまでは権利行使ができない
など、縛りが規定されたりしていますので、事前の確認は必要です。
ストックオプション制度のある会社
ネットで見ていると、下記の会社があるようです。
役員クラスだけで社員に権利がない場合もあります。
ベンチャー企業であれば、ストックオプションを1社員でも付与されるケースが多いようです。
伊藤園
Yahoo
楽天
ソニー
ソフトバンク
メルカリ
メルカリの例では、上場(IPO)により役員クラス35名が6億円以上の資産を、
社員を含む629名が約3,200万円以上の資産を手にしたと推測されています。
ジャパンベンチャーリサーチ
さいごに
私の場合、未上場会社に転職し「持ち株制度」を活用できました。
(入社時、上場予定はなかったです)
上場(IPO)し、株価が4~5倍となった時点で株を手放し、“不労所得”の資金を手に入れました。
現在は更に上場したりしていますので、手放すタイミングは重要です。
私の経験から、同様に
「ストックオプション」のある未上場会社に勤める事ができれば、数年で莫大お金を手に入れる事が期待できます。
上場しないなどリスクを考慮する必要がありますが、行動を起こさないと何も始まりません。
はげみにしています