はじめに
ここ10年くらい、給料があがっていないよなと
とか
僅かに上がってはいるけど手取りが少なくなった気がする
そんな事ありませんか?
会社員をしていた最後の10年くらいは給料は横ばいでした。
そのため、毎年手取りが少なくなった事を嫌なほど覚えています。
ロバートキヨサキ氏は著書「金持ち父さんのアンフェア・アドバンテージ」の中で給料の“総額”と“手取り金額”について、次のように話しています。
Eクワドラントに属する人々は、自分のお金を自由に使う事はできない。
給料明細を見ると、給料“総額”と“手取り金額”の間に大きな違いに気づくはず。
政府がより多くのお金を必要とする時、Eクワドラントの給料の“総額”と“手取り金額”の差は広がる
つまり、国がお金に困る時、まず確実に徴収できる会社員の給料がターゲットになるという事です。
日本の賃金と手取りの変化を眺めてみましょう。
【記事】
2000年から日本だけ給料が下がっている!
OECD(Organisation for Economic Co-operation and Development:経済協力開発機構)がまとめている情報を基に、過去10年間の給料について相対比較したグラフです。
出典(https://twitter.com/inoueshin0/status/1040932430968836098)
一番下が日本。
2000年を“100”とすると、2017年は“99.7”です。
先進国で比較すると、
この10年間、日本だけ給料は減少している事を示しています。
アベノミクスなどにより、株価が上昇し企業の収益も上昇していますね。
一方、企業は利益を内部留保に向けており、社員の給料は上がらくなっているのです。
会社員が「景気回復」を実感できないのはここにありそうです。
2009年から手取りは増えていない事実
添付の下段の表(黄色)に注目してください。
左端は2009年、右端は2017年の手取り金額です。
年収「300」,「500万円」,「700万円」,「900万円」の手取り金額は、ともにズ~と減少の一途なのが判りますね。
年収「900万円」であれば、2009年からの約10年間で、手取りは10万円減った事になります。
言い換えると、この間に年収が10万円以上増加していない方は貧乏になっている事になります。
<2つの理由>
・健康保険料の上昇
2017年度、医療機関に支払われた医療費は42兆2千億円で過去最高となっています。
国民1人あたりにすると33万3千円の医療費がかかっています。
理由は高齢化に伴う医療費の上昇です。
政府は2040年には医療費は66兆円になると見積もっています。
健康保険料はこれからも上昇しますね。
・厚生年金保険料
会社員の人は「国民年金」と「厚生年金」の2つの保険料を支払っています。
厚生年金保険料率の推移は
2009年9月→15.7%
2018年9月→18.3%
となっており、10年間で16%の上昇です。
その「厚生年金」保険料も毎年上昇しているのです。
この2つの保険料の上昇以上に手取りが増えなければ、毎年あなたは貧しくなっていきます。
このままで良いですか?
会社員の方は、このまま毎年給料が下がり続ける可能性が高い事がわかります。
手取り収入については、説明した理由で間違いなくこれからも少なくっていきます。
社会の変化を直視して、将来設計を考えないと「老後資金が足りない」がリアルに見えてくることになります。
サラリーマンを辞めるには、代わりに収入を運んでくれる不動産を持った方が良さそうです。
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